Team(社員紹介)

臨床の先にあった『心を支える支援』の道

がん事業部 がん相談サポーター

松田 潤弥

Junya Matsuda

2022年入社

臨床のキャリアと自分の気持ちに向き合った転機

これまでの経歴を教えてください

大学病院では循環器病棟とCCUで看護師として勤務していました。自分の将来を見直すきっかけが欲しくて1年間バックパッカーに。帰国してからは、地元新潟のケアミックス病院で、一般病棟や回復期病棟、療養病棟を経験しました。療養病棟では病棟主任として、看護師長のサポート業務にも従事していました。

なぜ臨床から離れようと考えたのですか?

看護師として働くなかで、医療的なケアはできても精神的なケアはできないことにジレンマを感じていました。病棟では日々の業務に追われ、患者さまと向き合う時間はありませんでした。役割も増えるなかで、「やりたいことと実際の業務にミスマッチがある」と感じ、臨床ではできないような患者さまの心をケアする仕事に就きたいと考えるようになりました。

ハッチヘルスケアを選んだ理由を教えてください

当社と同様のサービスを展開している会社があるなかで、当社を選んだ理由はワクワク感です。新しくサービスを立ち上げたばかりで会社が成長するフェーズだったので、「私も成長できる」「チャレンジができる」というイメージがもてました。

顔の見えない相談支援だからこそ問われる聴く力

現在の業務内容を教えてください

主に電話での相談業務を担当しています。1回30分前後のご相談を1日に2件から3件ほど対応しています。勤務時間中は、ずっと電話での相談業務をしているわけではありません。相談者さまのお話を伺っている時間以外は、電話対応時の記録を残したり、相談内容を振り返ったりしています。最近は、入社されたがん相談サポーターの方のデビューに向けたサポートをするようになりました。

病棟業務との違いはありますか?

情報量の差を痛感しています。病院ではカルテや医師の診断をもとにアセスメントしていくのですが、がん相談サポートではがん患者さまの情報はありません。相談者さまが動揺しているなかで、必要な情報をヒアリングすることに難しさを感じています。音声のみのコミュニケーションという点も病院との大きな違いです。表情やしぐさといった非言語コミュニケーションがとれないため、心境や状況を察知する必要があります。

難しいと感じることも多いですが、やはり臨床で拾い上げられなかったがん患者さまやそのご家族さまの声を丁寧に聴けることに喜びを感じています。病棟では医師や看護師とゆっくり話をする時間をもてなかった患者さまでも、がん相談サポーターにはしっかりとお話をしてくださると感じます。


電話での相談や聴くことの大変さをどのように乗り越えましたか?

私の場合、がんの臨床経験がほとんどありませんでしたし、電話での相談対応もしたことがありませんでした。ですが、素晴らしい先輩たちに囲まれ、電話対応の基礎、話の組み立て方、質問の仕方や考え方を指導していただき、相談業務に必要なスキルや知識を地道に身につけられたと思います。

電話対応が始まってからは、周りに相談できる環境であることに助けられました。まず振り返りが丁寧です。うまくいかなかったと感じる対応や気になった対応は自分だけでなく、先輩や上司に聞いてもらえます。

電話対応をしているなかで、気持ちが落ち込んでしまうこともあります。そんなときも、チームメンバーの配慮や優しさで乗り越えられています。

がん相談サポート業務のやりがいを教えてください

がん患者さまやそのご家族さまから感謝の言葉を直接いただくことにやりがいを感じています。相談者さまが前向きな気持ちになれたと感じられたときは、少しでもお力になれたという実感がもてます。例えば、最初は心細い声で不安を抱えていた相談者さまが少しずつ声に力を取り戻し、前向きな言動が聞かれるようになるときです。

加えて、同じチームのメンバーや後輩が感謝されたときも自分のことのように嬉しいですね。よりよい相談対応を目指してチームで日々切磋琢磨してきたことで、相談者さまのお力になれていると実感できるからです。

松田さんの今後の目標を教えてください

入社してから、一歩ずつ経験や知識、スキルを積み上げてきました。一人でも多くよい対応ができるようになることが直近の目標です。中長期的には、私が積み上げたものを後輩やチームに還元していけたらと思っています。

家庭と仕事を無理なく両立できる働きやすさの根底にあるもの

二児の父として仕事と家庭をどのように両立しているのでしょうか?

我が家には幼稚園と小学校低学年の子どもがいますが、当社は家庭と仕事を両立しやすい職場だと感じています。1日の勤務時間は7時間ですし、病棟看護師のような夜勤もありません。

子どもが小さいうちは、幼稚園や学校で風邪をもらってくることが多いのですが、当社は休みやすい風土があります。

また水曜日が休日なので、子どもの行事に参加しやすく習い事の送り迎えもできます。妻も働いていますので、私が水曜日に買い出しをして作り置きをするなど、柔軟に対応しやすいと感じています。

当社への応募を検討するときに懸念となるのは、土曜日が出勤日である点だと思います。ですが、有休消化率が高いので運動会などの土曜日に開催される学校行事にも無理なく参加できます。会社に遠慮して、不本意ながら子どもの成長を見逃してしまったという経験がないので、感謝しかありません。 上司も同僚も優しく温かい雰囲気の職場だと思います。

なぜ働きやすい企業風土が醸成されたと思いますか?

穏やかなメンバーが多いからでしょうか。電話対応がうまくいかなかったときに、誰かのせいにするのではなく内省するタイプの方が多いですね。また相談できる上司がいて先輩もいて、ひとりで抱え込むことがないというのも良い点だと思います。

相談者さまのためになりたいという強い思いを持つ方が集まっているので、チーム全体が優しく他人を思いやれる雰囲気になっているようにも感じます。

ハッチヘルスケアのよいところを一言でお願いします!

日進月歩ですね。私が入社してから進化し続けています。会社と一緒に成長できる土壌が整っていますね。これからも進化し続けられると感じています。

またがん相談サポーターのチームはもちろん、バックオフィスで支えている方も志が高く優しい方が多いですね。色々な方に支えてもらえているからこそ頑張れるのだと思います。

「がん患者さまやそのご家族さまの力になりたい」という気持ちさえあればいい

がん相談サポーターに向いているのはどのような人でしょうか

前向きにチャレンジできる人がよいと思います。「相談者さまの力になりたい」という謙虚さと誠実さが重要です。

がん相談サポーターに興味を持たれた方に一言お願いします!

相談者さまのためになりたいという気持ちが大切です。その気持ちがあればサポートする体制が構築されています。キャリアやスキル、経験よりも重要なことは、「力になりたい」という原動力です。それが努力の源泉になるかと思います。強い志を持ち、信念がある方ならウェルカムです!